思考方法

【劇薬!“嫌われる勇気”の内容 充実感のない人生はありえない】

なかこう

“人生は自分次第” がテーマ
地方でサラリーマン10年以上務めています。
本記事は『嫌われる勇気』の内容について紹介をさせて頂きます。

・他人からの評価が気になってしまう
・人間関係に苦労している
・幸せが感じられない

というような人に是非ともお読みいただきたいと思います。

私は「嫌われる勇気」を読んで人生が変わったと確信しています。

安易に人生観が変わる言いたくありませんが、この本に関してはマジです。

とにかく衝撃的な内容の本でした。
過去に数百冊読んできた本の中で間違いなくインパクト最大クラスです。

なぜなら、人生をどう考えたらいいのかという壮大なテーマの軸を示してくれるからです。

どんな人でもどんな状況に人にも必ず支えとなる内容となっております。

そんな「嫌われる勇気」に心酔する私が著書のポイントを解説していきます。

この記事を読み終えると、アドラー心理学のことをもっと勉強したくなり、人生に対する感覚がガラッと変わります。

また、本記事は私の主観だけでなく、多くの人気YouTuberの動画も参考にさせていただきました。

(参考にしたチャンネル)

・中田敦彦YouTube大学 『嫌われる勇気〜トラウマは存在しない』

・イケハヤ大学 「嫌われる勇気」とアドラー心理学を解説 

・サラタメ 嫌われる勇気|承認欲求は生ゴミでした

モチベーション紳士 10分で分かる「嫌われる勇気」

それでは、早速いってみましょう。

嫌われる勇気とは

嫌われる勇気とは、アドラー心理学を解説した哲学・自己啓発系の本です。

青年と哲人の2人が会話形式で物語を進めていきます。

2013年の発売以来、2020年も売れ続ける超ヒット作です。
2020年の現在では国内累計で200万部を突破。

世界24カ国で翻訳され、グローバルに展開されている本です。

さらに、2016年にはフジテレビでドラマ化もされています。
ただ、あまり評価は高くはなく、私も途中で見るのもやめてしまいました。

こんな嫌われる勇気ですが、テーマはずばり、、、

『人生を幸福に生きるための考え方』

抽象度の高いテーマで胡散臭く聞こえますよね。
安心してください。超ヒット本です。ちゃんとあなたの期待に応える内容になっております。

作者の岸見一郎は雑誌“PRESIDENT”のインタビューで「嫌われる勇気」についてこう語っています。

嫌われる勇気とは、、

人のことを考えない嫌われ者が「嫌われてもいい」と身勝手に振る舞うことを勧める言葉ではありませんし、 
嫌われても言うべきことは言わないといけないと、他者に自分の考えを押し付けることでもありません。

現実の人間関係への不安を抱え、貢献感を持てないでいる人、他人との関わりを恐れている人に「嫌われることを恐れずに」、 幸せへと飛び出していくことを後押しする言葉なのです。

是非とも“幸せへと飛び出す”きっかけにして頂ければと思います。

嫌われる勇気の内容 ポイントは3つ

ポイントは全部と言いたいくらいの内容ですが、
心を鬼にして私の心をグサッと刺さったところを3つに絞りました。

  1. 人生は変われる
  2. 人生はシンプル
  3. 人生は連続する刹那

1つずつ順番に解説をしていきます。

① 人は変われる

   Image by Gerd Altmann from Pixabay 

アドラー心理学では、人は確実に変わることができると断言します。

人が変わるとは、思考と行動が変化することです。

そんな簡単に変われるわけがない。
そう思う人も少なくないと思います。

断言します。
それはあなたが本当は変わりたくないと思っているからです。
変われるとすると、変わらない自分と矛盾してしまう。

そのため、簡単には変われないと信じている状態です。

なぜ人は変わることができるのか。
嫌われる勇気から方法論を2つ紹介します。

①-1 ライフスタイルの選び直し 

①-2 “原因論”ではなく“目的論”

①-1 ライフスタイルの選び直し

アドラー心理学では、人生における思考や行動の傾向を“ライフスタイル”と呼びます。

パーソナル診断などに出てくる項目。
大きく捉えれば世界観。
誰でも自覚する性格や思考の癖があると思います。

例えば、、

“楽観的” と “悲観的”

“協調的” と “個性的”

“積極的” と “消極的”

etc

よく世間で言われるパーソナルな特性をいくつか挙げてみました。

こういったライフスタイルは先天的な要素だというのが多くの人の考えです。

これをアドラーは否定します。
ライフスタイルは先天的ではない。
意識か無意識に関わらず、自らが選んできたものだと。

そして、、

もしも、ライフスタイルが先天的に与えられたものではなく、自分で選んだものであるのなら、再び自分で選びなおすことも可能なはずです。

引用 嫌われる勇気 “人は常に変わらないと決心している”

消極的な性格は嫌だなと思っていても人生の経験の中で、消極的な性格になった。

なっちゃったじゃなくてなったというのがポイント。
変えたいなら消極的な行動をやめるだけ。

多くの人がライフスタイルを先天的だと考えるのにはワケがあります。

実はみんな変わりたくないと思っているからです。

人間は本能的にも“現状維持”を好み、慣れ親しんだライフスタイルでいる方が楽なんです。

ライフスタイルが変わることの不安が、変わろうとうする行動を止める構図になっている。

だから、“勇気”を持って一歩前に踏み出せるか。
ライフスタイルが変われば人生が変わります。

あなたが変われないでいるのは、自らに対して「変わらない」という決心を下しているからなのです。

引用 嫌われる勇気 “人は常に変わらないと決心している”

私にとってもかなり耳の痛い話で心を揺さぶられました。

①-2 目的論を活用

多くの人は人生を物語で捉える“原因論”で考えがちです。

例)
・身長が低いから恋人ができない。
・両親が離婚したから不幸だ
・才能があったから成功しているんだ。

AだからB!!。
こんな考え方です。
“原因論”でいると、人は変わることが難しくなります。

どういうことか?

原因を変えようのない要素にし、現在を変えようのないものにしてしまうからです。

そこでアドラー心理学で登場するのが“目的論”です。

われわれはみな、なにかしらの「目的」に沿って生きている。

引用 嫌われる勇気 “トラウマは存在しない”

原因論で考えたい“目的”が必ずあると。

身長が低くてもモテる人はいます。

両親が離婚しても幸せな人もいます。

才能があったことだけが成功の理由であるはずがありません。

よくよく考えると、原因としていることは結果と関係がありません。

“目的論”は別の観点で捉えます。
“身長が低いこと”をモテない理由にている“目的”は何かを考えます。

身長を理由にして努力を遠ざけようとしているかもしれません。

(身長が伸ばせないなら、、)
本を読んで博学になってもいい。
・運動を始めて筋肉質になってもいい。

でも、“本を読む” “運動をする”という新たな行動をしたくない。
だとすればただのわがままです。

自分の思考の背景となっている目的に目を向け、現状をまずは受け入れます。

その上で、自分がモテるためにやれることは何か。

大切なのはなにが与えられているかではなく、あたえられたものをどう使うかである」

引用 嫌われる勇気 P41 “あなたは「このまま」でいいのか”

“目的論”で考え始めることで、前向きな発想を可能にします。

その結果、変わるための行動を取り、人生が大きく変わる。

②人生はシンプルである

Image by Ben Thai from Pixabay

アドラー心理学では、人生はシンプルだと表現します。

でも、ほとんどの人にとって結構複雑で難しいもの。

そんなイメージですよね?

人生が複雑で難しいものと感じる大きな要因があります。

それは、あなたが自分でコントロール不可能なことで悩んだり、考え込んでいることです。

そこで登場するのが、“課題(悩みや出来事)の分離”

課題の分離で考える

課題の分離とは、あなたと他者の課題を分けて捉えることです。

わかりやすいように、具体例をで考えてみます。

ちなみに、課題の見分け方は“最終的な結果が誰に影響するか”です。

課題の分離の考え方

課題 : 上司(会社)からの評価を上げたい

課題を切り分けます。

自分の課題 : 成果が出るように全力で仕事をする

上司の課題 : 上司があなたをどう評価するか

上司(会社)からの評価を上げたいとすれば、まずはあなたがやるべきはベストを尽くすこと。

ここからがポイントで、その様子を見てどういう評価をするかは上司の課題になります。

上司の結論はあなたがコントロール出来ない。それは上司の仕事です。

“なんで評価されないのか?”
“判断基準が理解出来ない”

ついこんな不満を抱えてがちです。私も心当たりがあります。

ただ、これは現実を何も前に進めない不毛な感情の動きです。
“原因論”的な考え方で全く建設的はありません。

上司にイライラしている暇があれば、自分の能力を伸ばせって話です。

課題 : 子どもが勉強しない

課題を切り分けます。

親の課題 : 勉強したくなる環境整備・情報提供

子どもの課題 : 実際に勉強をするか否か。

お子様のいる家庭における子どもの勉強問題です。

そもそもこの課題のポイントは基本的に子ども課題だということです。

親の課題ではありません。
ここを勘違いしていると迷宮入りです。

最終的に勉強しないで困るのは子どもです。

親は楽しく勉強出来るよう工夫をしたり、自らが勉強する姿勢を見せるなど、勉強に興味を惹く仕掛けをすることしかやれません。

最終的に子どもがどう行動するかは親が悩むべき課題ではありません。

例え我が子であっても強制的に他者の課題に立ち入るようなことをすると、問題が複雑化してしまう。

大体人間関係が上手くいかないときは課題がごちゃごちゃです。

  1. あなたが他人の課題に口をだしている
  2. 他人があなたの課題に口を出す

誰の課題か意識をすることで、適切な距離感で人間関係を築けるため、非常にスッキリします。

“課題の分離”を意識することで人生の感覚が大きく変わります。

③人生は連続する刹那

 Image by PublicDomainPictures from Pixabay

計画的な人生など、それが必要化不必要かという以前に、不可能

引用 嫌われる勇気 “人生とは連続する刹那である”

これ意外かもしれませんが、人生は物語ではありません。

つい私たちは物語的に人生を考えてしまいがちです。

自分や周りの人たちの人生をみたときにどうでしょうか。
計画どおりに人生が進んでいる人はいますか。

私たちがやるべきことは、“いま、ここを真剣に生きること”

それ以外にやるべきことはありません。

「いま、ここ」に強烈なスポットライトを当てていたら、過去も未来も見えなくなる。

引用 嫌われる勇気 “「いま、ここに」強烈なスポットを当てよ

“いま、ここ”と真剣に向き合うことをせずに、過去や未来のことを考えることを“人生の嘘”とアドラーは読んでいます。

受験生にとって、試験当日だけが本番ではありません。

会社員にとって、社長面談の日だけが本番ではありません。 

スポーツ選手にとって、試合中だけが本番ではありません。

毎日が本番です
人生は刹那、一瞬・一瞬で完結していると書かれています。

でも、私たちは人生が永遠に続くかのように錯覚をしています。
実際は明日終わるかもしれません。

それは自分自身でなくて大切な人の人生が終わることもあります。
だから、毎日を真剣に生きていないことは“人生の嘘”です。

どこに到達したのかを線で見るのではなく、どう生きたのか、その刹那を見ていくのです。

引用 嫌われる勇気 “人生最大の嘘”

最終的なゴールは目標だったり、目安でしかない。
ゴールはどんどん変わっていくもの。

どこに向かうにしても到達するためにどんな風に行動するか。
過程でベストを尽くし続けることが重要だということです。

自分の人生を振り返って、真剣に毎日を生きたことがあったのか。
本当に頭をトンカチでガツンと殴られた気がしました。

同時に“だから人生トータルを面白く感じないのかぁ〜”とすごく納得したことを覚えています。

④哲人の心に刺さる言葉

多くの心に響く言葉が哲人から語られますので、その一部をまとめてみます。

人は過去の原因に突き動かされるのではなく、自らの定めた目的に向かって動いていく。

引用 嫌われる勇気 P38 “過去に支配されない生き方”

「もしも何々だったら」と可能性のなかに生きているうちは、変わることなどできません。 

引用 嫌われる勇気 P55 “あなたの人生は「いま、ここ」で決まる”

われわれを苦しめる劣等感は「客観的な事実」ではなく、「主観的な解釈」

引用 嫌われる勇気 P76 “劣等感は主観的な思い込み”

健全な劣等感とは、他者との比較のなかで生まれるのではなく、「理想の自分」との比較から生まれるもの 

引用 嫌われる勇気 P92 “人生は他人との競争ではない”

他者の評価を気にかけず、他者から嫌われることを恐れず、承認されないかもしれないというコストを支払わないかぎり、自分の生き方を貫くことはできない。

引用 嫌われる勇気 P163 “ほんとうの自由とは何か”

嫌われる勇気の内容 まとめ

習得までにアドラー心理学は生きてきた時間の半分掛かると言われています。

20歳は10年、40歳は20年とこんなイメージです。

それだけ実践することが難しい内容となっています。

それでもアドラー心理学を知っているだけで人生の感じ方が変わりませんか。
私は周りの人に教えたくて教えたくて仕方ありません。

私は“目的論”や“課題の分離”などその特長的な考え方の虜です。

もう1度ポイントを振り返ります。

「嫌われる勇気」3つのポイント
  1. 人は変われる
    ・ライフスタイルの選択
    ・目的論
  2. 人生はシンプル
    ・課題の分離
  3. 人生は連続する刹那である
    ・“いま、ここ”を真剣に

正直、これだけでは網羅しきれないほどアドラー心理学は奥が深い。

それぞれの人によって響くことや印象に残ることが違います。

冒頭で紹介したYouTube動画なども参考にし、自ら本を読むことをおすすめします。

人生を好転させるにはほんの少しの“勇気”が必要です。

そこに踏み込むための最も象徴が“嫌われる勇気”です。
他者に嫌われるかもしれない覚悟と言い換えることが出来るかもしれません。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

ABOUT ME
なかこう
なかこう
1984年1月生まれ  静岡市出身。 このブログのタイトルの通り“人生はシンプルである”を実践するために 『自分次第』をテーマに据えて、様々な記事を発信しています。 何も考えずにサラリーマンを10年以上続けていたことのリスクを今更ながら感じております。 華やかな経歴はありませんが、日々勉強を重ねてこれからの5年をワクワクして過ごせるような思考や行動をしていくと決心しました。