この記事では、人間関係を円滑にするコツを紹介します。
全ての人間関係に有効ですので、ご興味のある方はぜひお読みいただければと思います。
結論から言っちゃいますが、人間関係が上手くいくコツは1つです。
結論 : 相手の言動ではなく、自分の言動と心の動きに注目
人間関係に正解はありません。相手によって正しい行動が変わるからです。
ですから、自分の言動だけに注目をしましょう。
- 普通は謝るでだろ
- あの言い方はないな
- 何度言えばわかるんだ
こういうのは相手に求めていると、人間関係のイライラは消えません。
自分が確実に修正可能な自分の言動や心の動きについて考えてみましょう。
それでは早速みていきましょう。
人間関係を円滑にする心掛け
自分の言動と心の動きに注目した上で、どんなアクションをすべきか。
具体的に3つの手順があります。
- 1,私がコントロール可能な事・不可能な事を区別する
- 2,可能な事にフォーカスして行動を繰り返す
- 3,行動のPDCAを回す。新たな行動や改善行動を試行錯誤する
手順1は、アドラー心理学では「課題の分離」など呼ばれるもので、普通に暮らしているだけではなかなか思いつかない考え方だと思います。
それでは順番に詳細を確認します。
○私がコントロール可能なこと
私がコントール可能なこととは、、、
『自分が行動することで確実に変化するもの』です。
それでは具体例を示したいと思います。
私の体験からピックアップします。
事例1 『ご飯を食べない子どもにイライラしてしまう』
最初に示した順番にやってみます。
1、コントロール可能なこと・不可能なことを区別する。
(コントロール可能)
○子どもにイライラする ⇒ 自分の感情
○子どもが野菜を食べたくなるような工夫する ⇒ 味付けや調理法を試す
(コントロール不可)
○野菜を食べる・食べない ⇒ 子どもが決めること
2、コントロール可能なことにフォーカスし、行動を起こす。
○子どもが野菜を食べたくなる工夫考え、実行する。
○イライラを抑える方法を勉強
◯私と奥さんでが美味しそうに野菜を食べてみる etc
3、「2」の行動のPDCAを回す
子どもへの料理方法をググったり、具体的なアクションを実践します。
それによる結果やアクションの手法について見直しをしていきます。
結果、子どもはちょっとずつ食べてくれるようになりました。
事例2 『くだらないことばかり指摘してくる上司の言動を変えたい』
(コントロール可能)
○自分の言動を見直す ⇒ 反面教師とする
○上司へのアプローチを再考 ⇒ 心理学の勉強、上司の上司に相談 etc
(コントロール不可=ムダなこと)
○言動を改める ⇒ 上司が決めること
ひたすらコントロール可能なことを繰り返します。その結果、上司の言動が変わるか・変わらないかは関係ありません。
上司の変化に関する結果は単純に受け入れるだけです。
実際、私はコントロール可能なことだけに集中しようと思えただけでも、気が楽になりました。
さらに、自分自身の行動を改めてることで、自己肯定感が上がった実感があります。
そして、他人を変えることは出来ないという絶対法則を学びました。
○なぜ人間関係が劇的に変わるのか。
先ほどの事例でもわかる通り、心の矢印の方向が大きく変わり、人間関係に関してのアプローチが変わるからです。
自分がコントロール出来ない事に神経をすり減らすことがなくなることは、それだけ大きなことだということです。
子どもが野菜を食べるか・食べないか、上司が変わるか・変わらないか。
これは、明日の天気が晴れるか晴れないかと同じようなものです。
自分では結論が出せない点でいえば全く同じ構造の問題です。
自分がコントロール可能なことにフォーカスすると、やるべきことがはっきりします。
雨が降ることにイライラするのではなく、傘を用意することが正しい対処法。
『なんでこの子は食べないの!』
『なんであの上司はわからないんだ!』
こういう愚痴や不満を溜めてしまう思考回路はエネルギーロスです。
ここで自分が取り組める課題と区別が出来た瞬間に、今まで分散されていたエネルギーが一気に自分が向き合うべき問題に集中するため、劇的な行動の変化に繋がります。
当然、行動が劇的に変われば、それまでの他人との人間関係の築き方にも劇的な影響を及ぼすことになります。
さらにおまけ的に自分の視野が広がるという恩恵を受けることも出来ます。
○自分の視野が広がる
区別した自分が向き合うべき課題を解決するために色々考えるからです。
私の子ども特有のことなのか?
人生の先輩方はどうのようにして対処したのか?
美味しい野菜の調理方法や味付けは何かないかな?
上司がああいうことを言う心理状態はどういうことだろう?
他の会社の上司はどうなんだろう?
自分が上司ならどういう言い方をしようかな?
解決もしくは納得に向けて、あれこれ考えることが楽しくなってきます。
そして、そこに行動が伴うことで、自分を大きく成長させてくれ、また考え出す。
人間関係を劇的に変えるどころか、人生を大きく変える方法になり得るということです。
○ ま と め
人間関係を劇的に変える方法いかがだったでしょうか。
アドラー心理学ではこんな風にも言っています。
あなたにできるのは「自分の信じる最善の道を選ぶこと」、それだけです。
一方で、その選択について他者がどうような評価を下すのか。 これは他者の課題であって、あなたにはどうにもできない話です。『嫌われる勇気』より抜粋
われわれは「これは誰の課題なのか?」という視点から、自分の課題と他者の課題とを
分離していく必要がある。
私はこの考え方を初めて知った時、すごく衝撃的でした。
私にはまったくない価値観で、それを文章として表現されていたからです。
自分の未熟さを痛感しました。無知は罪だと思い、生涯勉強だと誓いました。
過去を思い返しながら、ぐうの音が出ず、納得する自分がいました。
できない理由を他人の言動のせいにしていた。。
自分がこうなってほしいという希望に沿わない相手にイライラする。
これはすごく傲慢な考え方をしていたんだなと。例え我が子であっても彼らが決めるべきことに首を突っ込まない。
そこから自分のコントロール出来る事に集中してみようと素直に考えるようにしました。
すると、徐々に徐々に自分の日常で起こることの感じ方が変わり、触れようとする情報も変化してきました。
他人を変えるのではなく、自分が変わる。
自分が変わると勝手に回りが変わったり、変わったような気がしてくるということを知りました。
最後までお読み頂きまして、誠にありがとうございました。